CSR ACTIVITIESCSR活動

CSRレポート 2017
お客様とともに

企業が社会的責任を果たすためには、「持続的な成長」が最も重要と考えます。安定した経営基盤があってこそ、従業員はもとよりお客様、社会や地域への貢献が可能となります。健全な事業を継続するために、「お客様の声」に耳を傾けることで時流を捉え、ニーズを考慮した事業に取り組んでいます。

CSRセミナー

CSR報告書の制作業務のなかで得た経験やネットワークを活かし、お客様にCSR情報を発信する場として、少人数制のCSRセミナーを開催しています。2016年は、お付き合いさせていただいているコンサルティング会社様のご協力もあり、年3回開催、計68社78名のお客様にお越しいただきました。

CSRのトレンドは、社会情勢とともに変化していきます。弊社としてもセミナーでCSR報告の動向を勉強させていただいています。セミナーで得た知識を訪問先のお客様と共有させていただき、自社のCSR活動はもちろん、お客様の企業価値を伝えるCSR報告書を、ともに作り続けて参ります。

CSRセミナー案内
  • CSRセミナーの様子1
  • CSRセミナーの様子2

CSRセミナーの様子

2016年CSRセミナー一覧

開催日 テーマ 社数 人数
4/12 CSR・環境報告書トレンドセミナー 15社 16名
9/1 企業価値を高めるCSRコミュニケーション 30社 36名
11/22 CSRセミナーと報告書作成現場見学会 23社 27名
合計 68社 78名

Voice

小竿隆太郎

第一営業部 第1課
小竿隆太郎 さん

CSRレポートの制作支援を契機に、JNC株式会社様の「次世代育成支援プロジェクト」にてJNC国内事業場の近隣小学校へ「日経印刷じゆうちょう」の寄贈を始めて1年が経過しました。

2017年6月時点で1,100冊を小学生に提供しており、児童や先生方からは実用性とリサイクル教育要素を兼ね備えた活動として、大変喜ばれています。最近では寄贈先の自治体広報誌に活動内容が紹介されるまでになりました。当初は弊社の社会貢献の一つとして活動を始めましたが、今ではJNC株式会社様と弊社のブランド・イメージアップにも繋がっています。これからもCSRレポートの制作支援の枠を超えて、お客様とともにCSR活動を推進できるよう活動していきます。

*お客様とコラボレーションしたCSR活動について詳しくは、こちらをご覧ください。
https://www.nik-prt.co.jp/static/ebook/csrreport/csr_active_report2016_aug/#page=7

水俣の寄贈活動

水俣の寄贈活動について「広報みなまた 4月15日号」に掲載いただきました

じゆう帳寄贈先

  寄贈先(対象) 部数
水俣市 水俣第一小学校 50
水俣市内2017年度 新1年生 200
水俣物産展 350
市原市 市原市若葉小学校 1年~3年生 170
守山市 守山市川田町自治会 2017年度 新1年生 100
合計 870

グラフィックガーデン工場見学会

グラフィックガーデン見学会の開催は5年目となりました。昨年もさまざまなテーマでのセミナーと工場見学会をセットにした企画を開催し、幅広い層のお客様にご来場いただきました。

2016年度グラフィックガーデンセミナー一覧

開催日 テーマ 社数 人数
2/18 見ながら学べる本づくり-90分の工場見学会 25社 49名
4/21 明日から使える!マーケティングセミナー
「感性をプラスして顧客を増やすデータ活用術」
22社 32名
6/9 見ながら学べる本づくり-90分の工場見学会 33社 60名
7/14 ワンストップ体制工場見学会 32社 63名
9/8 オンデマンド印刷で広げる表現の可能性
印刷実感型見学会
28社 48名
10/13 明日から使える!マーケティングセミナー
「最新AR技術の活用によるソリューションについて」
20社 34名
11/10 明日から使える!ブランディングセミナー
「企業・地域のブランドイメージを創る色彩」
33社 53名
合計 193社 339名
セミナーの様子

セミナーの様子

工場見学会

工場見学会では、「90分でわかる」と題して、本が製造されていく様子を工程順に見学していただけるプログラムで開催しております。

また、2012年の印刷産業環境優良工場表彰において「経済産業大臣賞」を受賞した当社の環境への取り組みもご案内しております。用紙やインキなどの原材料が製品化される過程で、断裁紙や紙粉、廃液などの廃棄物が排出されます。その廃棄物がどのような方法で分別処理され、最終的にリサイクルされるか、また電力消費対策としての省エネ活動や社員教育の取り組みなどについて、各フロアを回りながら全過程を直接ご覧いただきました。

これからも、環境に配慮した設備維持や投資、生産活動、社員教育などを通じて、地域社会との融合や安全な製品の市場への提供、社会への貢献を実現していきます。

  • 社員による説明1
  • 社員による説明2
  • 社員による説明3

社員による説明

Voice

東谷 健介

G2見学会実行プロジェクト
2016運営リーダー
第一営業部 第2課
東谷 健介 さん

営業本部主催の見学会は、印刷物ができるまでの全工程を同一建物内で見学いただけると共に、印刷物作成に関連した情報発信の場として、セミナーも同時開催しております。

2016年は販促物を作成する上で重要なターゲット選定(マーケティング)に関するセミナーや、企業や地域のブランディングを色の観点から探るセミナーを開催し、お客様に印刷に関する興味を深めていただきました。

今後もより一層印刷が身近になる会を開催してまいりますので、皆様のご参加をお待ちしております。

日経印刷のカラーマネジメント技術

Japan Color認証を基軸としたカラーマネジメントシステムで、お客様からの要望に応えています。

印刷物の色は、印刷機を設置してある環境や印刷速度、インキの硬さやメーカーの違いなど、さまざまな要因により変化してしまいます。お客様の色再現の要求に応えるためには「印刷の基準」を作ることが大切です。

そのため当社では、Japan Color認証*を基軸としたカラーマネジメントを行っています。モニター、各プルーフ、印刷機、さまざまな変動要素を考慮し、どの工程においても常に基準の色を確認することができます。高度な技術と知識を駆使してお客様のご要望にお応えし、廃棄物発生の要因となる修正や刷り直しを削減しています。

* Japan Color認証制度

ISO国際標準に準拠し、日本のオフセット印刷における印刷色の標準的な基準であるJapan Colorに基づいて、公正な第三者機関により認証を行うものであり、「標準印刷認証」、「マッチング認証」、「プルーフ運用認証」、「プルーフ機器認証」によって、構成されています。

当社は2012年に「標準印刷認証」と「プルーフ認証」を取得、2013年には標準印刷認証の上位にあたる「マッチング認証」を取得しました。

  • Japan Color認定証1
  • Japan Color認定証2
  • Japan Color認定証3

Japan Color認定証

お客様からのJapan Color指定の高いご要望に対しても、理論的にお答えしています。具体的にはカラー印刷機では、イメージコントローラの分光光度計(濃度や色差を計る装置)で印刷物の絵柄のLab値(色再現値)を読み取り、基準値に対する補正値(色のズレ)を算出して転送することでインキ量を自動的に制御し、CMYKベタ濃度やCMYグレーバランスの品質を管理しています。

また、場合によってはお客様立会いの下で印刷機を回し、実際の印刷物を確認していただく対応も行っています。

カラーパッチ

1674色の専用の絵柄を印刷して測定を行う

カラーマッチングと、その精度向上のための取り組みに終わりはありません。

カラーマッチングとは、ディスプレイ表示とプリンタの印刷、さらには実際の印刷による色に差が生じないように色の再現性を調整する技術です。当社では、周辺機器である色補正用モニター、カラープリンタ、プルーフ・デジタルコンセンサス・オンデマンド印刷の色もJapan Color基準内に合わせています。

印刷機についてはJapan Color基準に沿っているか、専用の絵柄を印刷して測定(1674色)を行います。仮に基準値に入っていない場合、印刷物および印刷機の管理項目表から機械的不具合を調査し、修理および調整を行い再度専用の印刷を行っています。これにより、すべてのカラー印刷機が基準値に入る設定としています。

これら技術の情報共有や精度の向上のため、社内でこの作業に特化した人員を集め、カラー会議を発足。カラーマッチング精度の向上を図っています。

これからもお客様に満足いただけるよう、カラーマネジメント技術の向上に努めていきます。

品質マネジメントシステム

ISO9001をベースとした品質管理の手法を用い、絶え間ない改善を続けています。

当社は2001年11月に品質マネジメントシステムの国際規格であるISO9001を取得しました。その後、2回の更新審査をクリアし、2010年10月からは外部審査機関に頼らず、ISO9001をベースとして自社でマネジメントシステム*1を回していくことになりました。

2014年3月からは、各部署の担当者が一堂に会する「品質向上委員会」を立ち上げ、部署の垣根を越えて「最良のものづくり」を目指す取り組みを始めました。

*1 マネジメントシステム

「P(計画)→D(実行)→C(評価)→A(改善)」というサイクルを回しながら、取り組みのレベルを上げていく(スパイラルアップしていく)ものです。

当社ではワークフロー・手順書による標準化(P)、標準作業の実施(D)、チェックシート等による検査(C)、改善活動による見直し(A)を実施することで、絶え間ない改善を続けています。

FSC® COC認証とは

日経印刷は、環境に配慮した日々の事業活動によって、企業としての社会的責任を果たすべく、2007年に環境方針を制定しました。このCOC認証の取得もこの方針に沿ったものです。

これにより、環境に配慮した印刷製品のひとつとして、FSC認証製品をお客様へご提供することが可能となりました。

FSC(Forest Stewardship Council®:森林管理協議会)には、森林の管理を認証する「FM(Forest Management:森林管理)認証」と、認証された森林から産出された木材の適切な加工・流通を認証する「COC(Chain of Custody:加工流通過程の管理)認証」があり、認証材以外のものが混入しないよう、各加工・流通工程で適切に管理された製品には、その証としてロゴマークがつけられます。

FSCマーク

品質向上部会

品質の維持・向上を目的とし、2014年から品質向上部会を始めました。①3年間で不良件数を半数以下にする、②各工程で曖昧になっていたり困っていたりする品質に関する問題を解決していく、ということを設立当初からの目標として月1回活動しています。部会では情報の共有と社内ルールの立案・検討までを行い、そこでの決定事項は各メンバーが自部署へ周知活動を行います。営業・制作・現場の各部門の代表が集まっているため、部署内での解決が難しい問題も、全体の流れを考慮した解決策を出すことができます。

また、2015年からは品質向上部会メンバーが監査人となり、品質に関する臨時内部監査も開始しました。実際に発生した不良事例についての再発防止策が確実に実施されているかなどを確認しています。

不良発生件数

FSCマーク