PROJECT STORYプロジェクトストーリー

~「お客さまのためにできること」を追求する、挑戦の物語~

Vol.2
教科書問題集

一斉に進行する教科書問題集
計150点の完成をめざせ。

MISSION総制作点数は150点以上
大規模プロジェクトに立ちはだかる課題とは?

4年に一度実施される中学校教科書の改訂。それに伴い学習塾等で使われる問題集も一斉につくり直す必要が生じる。日経印刷では、教育系出版社のお客さまから3科目5種類の準拠問題集の受注に成功した。また、販促ツールとして学習塾に配布する「献本用見本」、実際の製品にあたる「生徒用」「教師用」の計3種類を制作するため、総制作数は実に150点以上にも及ぶ。その印刷を一手に担当することになった日経印刷の営業担当・徳川にとっては、初めてとなる大規模案件だった。

プロジェクトの実施に先駆け、営業担当の徳川はお客さまへのていねいなヒアリングを実施。すると、従来の入稿スタイルや検版作業について、お客さまが抱えていたさまざまな悩みが明らかになった。「お客さまの満足度と高い品質を兼ね備えた商品を生み出すためには、制作フローの大幅な見直しが必要だ」。そう確信した徳川は、実際の作業を想定した事前リハーサルの必要性を確認。プロジェクトのスタートは、お客さまから上がってきた課題一つひとつの要因をひも解いていくことからはじまった。

MEMBER印刷のプロによる事前検証でお客さまの不安を払拭
知恵とノウハウを詰め込んだ制作フローが完成

徳川 琳

入社2年目の徳川がはじめて経験する大型案件。お客さまの課題を解決する策を求め、徳川は各部署が誇る「印刷のプロフェッショナル」たちに相談を持ちかけた。なかでもお客さまが最も懸念していたことのひとつが、入稿時にデータの不具合が発生すること。問題集に掲載する膨大な数の図版は複数の事業者によって制作されるため、作成者が使うアプリケーションの種類やバージョンの違いによってデータの破損やエラーが発生。それらが頻繁に起こることが、作業効率の低下やスケジュール遅延の要因となっていた。この課題への対応策として、規格の異なるPDFでのデータ検証を実施。お客さまとの協議と再検証を繰り返した末に、共通のテンプレートを用いることで不具合を回避する新たな入稿スタイルが採用されることになった。「校正、検版、色校正など、各プロセスの見直しを事前に行ったので時間と手間はかかったが、これなら日経印刷に任せられるとお客さまから太鼓判を押していただくことができた」(徳川)。日経印刷の知恵とノウハウの詰まった新たな制作フローが完成した時、その本番運用は間近にせまっていた。

SOLUTIONスケジュールの共有と的確なハンドリング。
営業、生産がひとつとなって第一関門を突破

最初に取り掛かったのは秋口に納品する「献本用見本」の約50点。この案件では印刷だけでなく、製本までを日経印刷が手がけることになっていた。「献本用見本」とは教科書の改定内容が決定する前に仮のデータで作成するサンプルであり、学習塾をはじめとする顧客に事前配布し購入を検討してもらうための重要な営業ツールとなる。徳川はお客さまとのコミュニケーションを密に取りながら、各製品の進行スケジュールを作成。お客さまや社内担当者など、プロジェクトに携わるすべてのメンバーで共有し、日々アップデート繰り返しながら進行状況の把握に努めた。

当初の予測を超えるレベルでスケジュールは変更を重ねたが、可能な限りお客さまの要望に応えられるよう社内調整にも注力。印刷機の稼働に空きが発生しないよう、生産部門との細かな調整を繰り返した。また、徳川がスケジュールのハンドリングに専念できるように、同じ課に所属する課員たちが全面的にサポート。先輩営業マンが校正の刷出しを持って徳川の代わりにお客さまのもとを訪問するなど、チーム一丸となってミッションに立ち向かい続けた。こうして第一関門にあたる「献本用見本」は無事納品。その対応力の高さが評価され、当初、印刷のみを担当することになっていた「教師用」も製本までの工程を受注することが決定。メンバーの士気はさらに高まっていった。

AND MORE相次ぐスケジュール変更に突然の校了撤回。
数々の苦難を乗り越えたフレキシブルな対応力

そしていよいよ本製品にあたる「教師用」「生徒用」あわせて約100点の制作がスタート。膨大な数のツールを並行して制作することで組版・校正作業が難航し、大幅なスケジュールのずれ込みが発生するなど、これまで以上に厳しい状況が続くなか、生産部門の担当者は断続的に届く入稿データを即座に印刷に回すなど柔軟な対応力と手腕を発揮。校了後、教科書の内容修正が発生したため急遽印刷停止の指示が入るといった想定外のアクシデントに対しても現場が機敏に対応したことが徳川を安心させた。「奮闘する生産現場のために、私たちができることはないか」。そう考えた徳川をはじめとする営業メンバーは、各制作物の特徴を示した絵柄識別見本を作成。同じような仕様の冊子を同時進行で制作していくなかで、データの取り違いなどのミスが発生しないように各工程のメンバーに配布した。

営業と制作が助け合い、同じゴールをめざしながら突き進んだプロジェクトは、幾多のトラブルを乗り越えついに完結。お客さまの希望どおりにすべての納品を終えた時には、データ検証から実に1年以上の月日が経過していた。このプロジェクトで制作された問題集の合計発行部数は数十万部以上。手にする人が多いほどその達成感も大きくなる。そんな実感が徳川の胸に広がっていた。

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  • 新規顧客からの難題をクリアし、信頼獲得のチャンスをつかめ。