PROJECT STORYプロジェクトストーリー
~「お客さまのためにできること」を追求する、挑戦の物語~
Vol.4
ブランドイメージ・パンフレット
新ブランドのイメージを
魅力的に伝えるパンフレットを作れ。
若さと熱意で前例のない仕上りの
パンフレットを完成させる
「何ごとにおいても最初が肝心」、よく聞く言葉であるが、それはビジネスの世界でも同じ。特に新しいブランド展開となると、お客さまがそれにかける人や時間、予算は大きなものになってくる。時には「社運をかけて」というレベルのものもあり、強い緊張感の中で仕事をすることになる。
日経印刷に入社2年目となる営業マンMは、同じ部署の先輩が扱うエンターテインメント系の仕事を見て、「人が幸せを感じられるような明るい色彩の印刷物を取り扱う業界の仕事をしたい」と思い、ウェディング業界にターゲットを絞った新規活動を行っていた。そんな中、とある会社に訪問を重ねていると、その会社で新ブランドの立ち上げとそのブランドのイメージパンフレット作製の情報を得ることができた。
Mは帰社後すぐに、聞いてきたわずかな概要情報から見積りとスケジュール表を作成し提出した。企画段階にもかかわらず、Mのレスポンスの早さと見積り内容に高評価がいただけ、無事受注内定となった。
しかし、この時点では翌月末での納品予定であったが、新ブランド展開ということもあり、リリース時期や販促品類の仕様が決まっては白紙に戻るを繰り返していた。その都度、Mは見積りとスケジュール表の再提出を求められ、繰り返すこと4回目で決定の連絡を受けた。
「これだけ時間がかかった新ブランドだから、印刷物の仕上りにも強いこだわりがあるはず」と思ったMはすぐに打ち合わせの実施をお願いした。
失敗を恐れない新人営業と熟練の“色のプロフェッショナル”
プリンティングディレクターとのタッグ
お客さまと打ち合わせを行うと「今までのパンフレットはカチッとした色に仕上げてもらっていたが、新ブランドは柔らかなイメージに仕上げたい」という想いを聞くことができた。Mはすぐに社内のプリンティングディレクターに相談しようと思いついた。プリンティングディレクターは印刷の色に関するプロフェッショナルで、印刷の仕上りに関するあらゆる要素に的確なアドバイスをしてくれる。
入稿段階のデータをプリンティングディレクターと一緒に確認をし、色校正前に画像補正をおこなった方がよいと判断。また、色校正についても本番と同じ用紙による本紙校正をお客さまに提案した。これは当初の見積り段階では想定されていなかったことであり、コストアップになってしまう提案であったが、Mは粘り強く熱意をもって説明したところ、お客さまの了解を得られた。
仕上りイメージを先読みした適格な指示と
その期待に応えた画像補正技術
今までは挿し絵的に入っている画像に関して、「もう少し明るく」程度の指示は出したことがあったが、Mにとって全面がイメージ画像を配置した印刷物の補正指示は、初めての経験であった。最初はとても緊張したが、プリンティングディレクターと共にお客さまと補正オペレーターの架け橋となり、想いやイメージを漏れなく伝えることに注力した。同時に印刷機やインキの構造上、想定される仕上りに関してもお客さまに伝えた。補正と色校正を繰り返すこと3回目にして、お客さまから「これでいきましょう!」という校了の返事がいただけた。
想いは伝わる!
お客さま担当者の思わず感激
この間、製本の綴じ方が変更になったり、表紙部分に加工が追加になるなどの仕様変更もあったが、その度にMは変更後の見積り作成や社内での製造設計の変更の手配を迅速に行った。印刷日直前での追加修正も難なくクリアし、無事に新ブランドオープン前にパンフレットの納品を完了させた。
その後、別件の打ち合わせしている時に「Mさん有名ですよ」と言われた。話しを聞くと新ブランド担当の方が、「このパンフレットいいだろう。日経印刷のMさんと一緒に作ったんだ」「日経印刷のMさんいいよ!」と宣伝してくださっていたとのこと。この話しを聞いたMは、お客さまの想いを感じ、一生懸命行動に移すと自分の想いもちゃんと伝わるのだとあらためて実感。「これからもお客さまの想いに立った仕事をする」という熱い想いを胸に、日々営業活動に励んでいる。