リッチブラック

リッチブラックとは

リッチブラックとは、ブラック(K)100%だけではなく、他の色を掛け合わせて表現されたより深みのある黒のことです。

リッチブラック図解

デザイン上の効果を狙って使用されることもありますし、また「オーバープリント」の項でも説明していますが、通常のブラック100%では若干下地が透けてしまうことがあるので、これを防ぐためにもリッチブラックは有効です。

ただし、細かいオブジェクトに対してリッチブラックを使ってしまうと、版の微妙なズレが目立つ原因ともなりますのでご注意ください。

リッチブラックで版がずれた状態

濃度オーバーに注意

掛け合わせの濃度があまりに濃すぎると、大量のインキが使われることによって乾きが悪くなり、重なった別の紙にインキが写ってしまう場合があります。このためリッチブラックを使われる場合は、C+M+Y+Kの総量が250%以下となるようご指定ください
これ以上の極端に濃い濃度(たとえばCMYKすべて100%など)はご使用にならないようお願いします。

濃度オーバーの例

意図しないリッチブラックに注意

元はRGBで作られていたデータを途中でCMYKに変換した場合など、そのときのアプリケーションの設定によって、RGBの黒がリッチブラックに変換されてしまう場合があります。

RGB→CMYK変換によるリッチブラックの例

リッチブラックは画面上ではほとんど確認できないため、気づかないうちに細かい文字などがすべてリッチブラックになってしまっているケースもあります。ご注意ください。


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