ちょっと遅い……? お絵描きAIと振り返る2022年のするするクイズ

2023年ももうひと月が経とうとしていますね! ……遅ればせながら、あけましておめでとうございます。するするは今年も着々と更新を続けていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
今回はまず昨年の振り返りとして、2022年のするするの記事の核となった印刷がらみのキーワードを復習していきましょう。ただし、ただの振り返りではなくクイズ形式、さらにお絵描きAIもフィーチャーさせていただきました!
難問ぞろいですが……ヒントはあります!
ルールは簡単。画像生成AIがこれまでの記事に登場した印刷関連のキーワードから生成した画像を見て、何のキーワードなのかを当てるという形式です。
なお、今回の画像生成にはお絵描きばりぐっどくんというサービスを利用しています。お絵描きばりぐっどくんはStable Diffusionを利用してLINEのトーク機能から画像が生成できるサービスです。Stable Diffusionでは日本語キーワードからの画像生成に若干不安があったので、日本語での入力に対応したお絵描きばりぐっどくんを利用させていただきました。
とはいえ、相変わらずお絵描きAIは“印刷”をただしく認識しているのか?という点がネックではあります。結論から言ってしまうと、キーワードそのものをきちんと描いてくれたケースはほとんどないという状況でした。ただし、画像のどこかに「もしかして……?」と思わせてくれるヒントは必ず存在しています。ぜひ全問正解に挑戦してみてください! また、これを機会に昨年の記事を今一度読み返していただければ幸いです。
第1問
第1問のキーワードは色彩表現の幅を広げろ! ~特色ならどこまでいける?~より出題します。これはほぼ確実にわかるかも……。

こちらの画像のもとになったキーワードは、次のうちどれでしょう?
A:CMYK
B:RGB
C:特色
正解は……
AのCMYKです! 印刷の色表現の基本となるシアン・マゼンタ・イエロー・ブラックの4色ですね。これはAIもある程度理解しているようで、きちんと4色を含んだ納得の画像を生成してくれました。しかもちょっとおしゃれですね。
第2問
第2問は◆◆印刷技術でイベントを盛り上げよう!◆◆シリーズより。ちょっと難易度が上がるかもしれません。

こちらの画像のもとになったキーワードは、次のうちどれでしょう?
A:フラッシュ印刷
B:スクラッチ印刷
C:水透かし印刷
D:示温印刷
正解は……
Dの示温印刷です! 温度の変化によって発色・消色を繰り返すインキ:示温インキを用いた印刷方式ですね。実は温度を示す目的だけではなく、書類偽造防止技術の一つとして住民票や印鑑証明などに使用される証明書用紙などにも利用されているのだとか。
なお、AIの描いた画像からは「プリンター+温度」という素直な発想が感じられます。左端の尋常ならざる赤い画面が気になるところではありますが……
第3問
第3問は、記念すべき1本目の記事うちの印刷機はどれだけ「走っている」のか?からの出題です。ここからは少し頭をひねっていく必要があると思います。

こちらの画像のもとになったキーワードは、次のうちどれでしょう?
A:原紙
B:ブランケット胴
C:色見本
正解は……
Bのブランケット胴です! 版胴のインクを写し取り、それをさらに紙に転写する……オフセット印刷機の根幹をなすパーツですね。AIは印刷機とはほど遠いなんだかいい感じのベッドを描いてくれましたが……ブランケットはもともと「毛布」を指す語だとわかっていれば、さほど難しくないのではないでしょうか。
第4問
第4問はカラーガイドで顔色を測定シリーズからの出題です。記事を読み返していただきつつ、画像とキーワードににらめっこしていればひらめくかもしれません。

この画像のもとになったキーワードは、次のうちどれでしょう?
A:朱華
B:クーリーフェン
C:栗梅
D:チャンツー
正解は……
Dのチャンツーです! DIC社のカラーガイドに「DIC C-130」として収録されている特色(中国の伝統色)で、漢字では「荘子」と書きます。いったいなぜこのキーワードからこんな画像が出てきたのか……おそらくですが、「ツー」を2と解釈されてしまったのではないでしょうか。ほかにもなんだか麻雀牌みたいなかたちをしているので、若干中国要素も残っているといえなくもない……?
第5問:最終問題
最後の問題はややこしい! 文字の大きさたちシリーズからの出題です。これは記事を注意深~く読み返していただくとわかるのではないでしょうか。

こちらの画像のもとになったキーワードは、次のうちどれでしょう?
A:パイカ
B:割注
C:よみがな
正解は……
Aのパイカです! 欧文書体のサイズの基準として、1インチの1/6がパイカ、パイカの1/12が1ポイントとして定められています。AIはハリネズミと鳥が融合したかのような生き物を描いてくれましたが、これはおそらく英語のパイカ:picaがカササギを指すことからきているのだと思われます。
2023年もよろしくお願いします
2023年も、印刷のおもしろさを精いっぱい発信していきます。今年もするするをよろしくお願いいたします!