ウィキペディアゴルフというゲームをご存じでしょうか? ウィキペディアのある記事から別の記事まで記事内のリンクのクリックのみで移動し、クリック数の少なさを競うゲームです。
ウィキペディアにはもちろん印刷用語の記事もたくさん存在する……ということで、印刷用語でウィキペディアゴルフをやってみました! 年の瀬はぜひこのゲームで暇をつぶしてみてください!
改めて、印刷用語ウィキペディアゴルフについて
何が何でも「印刷」にこじつけろ!
ウィキペディアといえば、誰もが一度はお世話になったのではないでしょうか? 記事の本数や網羅するジャンルもさることながら、各記事の本文には大量のハイパーリンクが貼られており、気になった用語の記事に次から次へと遷移できるのも特徴です。
このリンク遷移のみを利用して、「とあるページから別のページまでどれだけ少ない手数でたどり着けるのか?」を競うのがウィキペディアゴルフ。ウィキペディア内のリンク遷移であればトップページを含む何を経由してもかまいませんが、検索窓の使用だけは禁じられています。
ウィキペディアゴルフはあらゆるジャンルへの知識や単語同士を結びつける発想力が試される遊びであり、今熱い最先端のゲーム!……というわけでもなく、10年ほど前にはすでに存在していた気がします。「6手あればどんな記事からどんな記事にもたどり着ける」なんていう説も出ていますね。
今回はこのウィキペディアゴルフに印刷用語を組み込んで遊んでみたいと思います。スタートやゴールに印刷用語に設定し、もう一方は印刷に一切関係のない単語として、できるだけ少ない手数でゴールをめざします。
印刷会社の人間たるもの、印刷用語を引き出すことも印刷用語から展開することも手際よくこなせるはず。なにより暇つぶしとして非常に有益なことはもちろん、どんなトピックもどうにかして「印刷」にこじつけていく……「するする」のコンセプトにも非常にマッチしたゲームであることは疑いようもありません。
挑戦者は歴代ライターの3人!
仁義なき戦い@するする
ウィキペディアゴルフは一人で遊んでもそれなりに面白いゲームではありますが、やはりゴールまでの過程を“競う”ゲームなので、今回はするするのライター陣3人での対決形式とすることにしました。
―――
ライターA:
2001年入社。過去担当した記事:顔色測定シリーズ
―――
―――
ライターB:
2004年入社。過去担当した記事:ゴージャスで多彩に。金のカラーバリエーション。
―――
―――
ライターC:
2018年入社。過去担当した記事:印刷モノシリーズ 出題者を兼ねている。
―――
~~~
ゲームをするのはいいんだけど、この画像、なんだ……?
生成AIに描いてもらいました。まず各自が書いた記事のタイトルからこんな質問をChatGPTにします。
出てきた回答を要約してもらって、「~~な人物」に打ち換えて……
それをAdobeの画像生成AI:Adobe Fireflyに投げ込んで出てきたのがこいつらです。
写真タイプとアートタイプ(:イラスト調)で生成できるんですけど、今回はアートの方を選んでみました。
わたしのは背景が金色だし、たしかに記事タイトルの面影を感じなくもない……?
第1問:「バイシクル・キック」→「DTP」
第1問はスタートがバイシクル・キック、ゴールがDTPです。最初は印刷用語に近づいていくかたちですね。
バイシクル・キックはサッカーのいわゆるオーバーヘッドですよね。1手目は必然的にサッカー関連になるのかな。
サッカー部出身の有名なデザイナーさんがいれば早そうだけど。
ライターAの挑戦
一気に印刷まで近づきたいな。初手はガーディアン。イギリスの新聞だね。
サッカーの特集も結構組んでますね。若手の有望株とか。
そして新聞。まだちょっとDTPは出てこないか……。
お、CTS(Computer Typesetting System)に飛んでみるか。コンピュータで行う組版のことだし……何ならもうこれでゴールでいいんじゃないの?
ダメです。
ケチーーー! まあDTPのリンクもあるんで問題ないか。ゴールです。
順調な立ち上がり、明快なルート、文句なし。
ライターBの挑戦
わたしの番ですね。初手はキャプテン翼で行きましょう。世代だから外せませんね。
やっぱり初手から印刷物に着地したいよな~。
この時代だとDTPというよりは写植で文字を入れているんですかね。
そして週刊少年ジャンプ。
あとは出版関係をたどりましょう。編集へ。
そして校正。
DTP。フィニッシュです!
こちらも素直なルートじゃないでしょうか。初手で印刷物につなぐと簡単ですね。
ライターCの挑戦
すみませんが、バイシクルといったらウェイン・ルーニーです!
印刷物をあえて避けましたね。
大好きな選手だったので……。ルーニーはマンチェスター・ユナイテッドFCで活躍してましたね。
イングランドのチームだし、産業革命に縁があれば印刷につながりそうなんですが……あ、SHARP! そういえば昔ユニフォームの胸スポンサーをやってましたね。プリンターなんかも手掛けてますから、DTPにも引っかかるんじゃないでしょうか……
……あった、DTPです!
安易に目先の印刷物に飛びつかず、最短ルートを導き出しました。
印刷会社の社員としては、もっと飛びついてもいいと思う。
勝者は……
ルートBが5手、ルートAとCが4手で同率1位なのか。
6手あればどんなページにも飛べるということでしたけど、全員6手もかかりませんでしたね。
意外性ならルートCの勝ち……だと思うんですが、1問目ならもっと素直なルートの方がいい気もします。
というか、ルートAは3手目のCTSで実質ゴールじゃないでしょうか。ルートAの得点にしましょう!
ありがとう! 幸先がいいぞ。