
プロローグ
今日は久々の私の大好きなアーティストのコンサート、コンサート前には私は記念として絶対にパンフレットを買っておくの。そして本番が始まるまでは自分の席でジックリとコンサートパンフを読み込む私。パフレット数千円は少し高いけど、記念と思えば安いもの。
コンサートが始まるまでパンフを見て予習。ページをめくっていると・・・『キャー、頁の端っこがくっついて頁を剥がしたら、写真まで剥がれちゃった。まぁ~お目当てのアーティストの顔じゃ無くて良かった。でも意見箱に書いておかなきゃだわ!』
その意見が販売元にいき、そこから印刷屋さんへ相談。
販売元
ページどうしがくっついてしまう現象は何とかする方法はないの?
くっつき防止のパウダー(粉)も吹いて、印刷した後も良く乾かしているんですけどね。でもこんなに暗い頁と明るい頁が混同すると使うインキの量が違うし。明るい頁はインキ量をそんなに使わないのですが、特に暗い頁はインキの量を多く使うので、もっと乾燥時間が欲しいですよ。解決方法としては、もっと乾燥時間をいただくか、UVインキで刷れる印刷会社を探すことですかね?でも同じオフセット印刷でもUV印刷は印刷代が高いですよ。インキの材料が全く違いますから。
印刷所
販売元
御社ではできないの?
ウチにはその機械が無いからUV印刷をできる印刷会社を探すしか無いですね。仲間でUV印刷機を持っているNP CREATIONさんに相談してみますよ。
印刷所
販売元
ところでUV印刷って何?おたくのオフセット印刷機と何が違うの?
オフセット印刷機とは
オフセット印刷は書籍の印刷から商業印刷まで幅広く利用されている最もポピュラーな印刷方法の一つで、一般的なオフセット印刷機です。
オフセット印刷の原理は、下図のように油(インキ)と水の反発を利用します。版胴にアルミでできたPS版で画線部と非画線部を分け、画線部にインキをつけて印刷する。 また、版に着いたインキを一旦ゴム製のブランケットに転写し、ブランケットと圧胴の間に紙を通して圧をかけて紙に転写する。
≪オフセット印刷機の略図です(一色分)≫
インキは油性インキを使用し、インキを乾かす時間が必要となる。用紙どうしのくっつきを軽減させるため印刷直後に細かいパウダー(粉)を吹きます。現在の最も一般的な印刷。
UV印刷とは
UV印刷とは印刷と同時に「紫外線(UV=ultra violet)」を照射することによって、瞬間的にインクを硬化させる印刷システムです。UV印刷の場合は、紫外線を照射すると硬化する性質を持つインキを使うことで、印刷部分が即時に乾きます。NP CREATION(日経印刷)保有機械の場合は、8色機でワンパス(裏版印刷後紫外線を照射しインキを硬化、機械で瞬時に反転させ、表版を印刷後紫外線照射しインキを硬化させ、一気に両面印刷する機械)その為、従来では印刷後に乾燥時間を必要としていたものが、乾燥時間が不要となります。また、印刷部分が即時に硬化するためパウダー(粉)を使用する必要が有りません。
そしてすぐに次工程に入ることができるため、納期短縮にもなります。
摩擦や直射日光に強い
UV印刷では、対摩性に優れUV耐候インキを使用してインキが硬化することによって直射日光などによる劣化にも強い耐久性を持ちます。よって、屋外ポスターなどの印刷にも向いています。印刷物は日光に当たることによって変色したり、紙がカールしたりすることがあります。掲示しておく場所や環境によって程度は様々ですが、UV印刷機で印刷すると、油性インキより長い間の品質が保てます。
デメリットは?
- UV印刷は強度が高い一方で、硬くて背割れなどの現象をおこしやすいというデメリットもあります。例としまして、パンフレット等の「折りの部分」では、シワがよってしまうことがあります。解決法の一つとして、折りにかかる部分はインキをなるべく使わないようなデザインにするなどの工夫が必要です。特に暗い絵柄の場合はインキを多く使うので、折り目に暗い色がくるようなデザインの場合は、十分な配慮が必要です。
- ②材料費(UVインキ)が高いため、油性インキでの印刷に比べて料金が若干高い。
お任せください
NP CREATIONは母体が日経印刷です。昭和39年創業の総合印刷会社で菊全判(模造紙大の大きさ)のUVカラー印刷両面機4台保有しています。片面機を1台保有。24時間体制ですので、急ぎの仕事にも対応可能です。
特にカラーパンフレット、チラシ、カタログや写真集などに向いています。
印刷に関しましてもNP CREATIONにお気軽にご相談下さい。
今の時代、印刷物も抗菌に…詳しくは下記の記事をご参照ください。
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