昔からものづくりが好きで、最新鋭のハイテク設備が整ったG2工場の見学がきっかけとなり、日経印刷を志望。同じ高校出身の先輩が3名在籍されていたことも、心強い安心材料でした。入社するまで印刷に関する知識がなく、オペレーターの仕事に対するイメージが持てずにいました。しかし、こうして現場での経験を重ねるにつれて、印刷の楽しさと難しさ、学ぶことに終わりがない奥深さにのめり込み、大きなやりがいを感じながら日々の業務に取り組んでいます。印刷分野においてもデジタル化は革新的に進んでいますが、コピー機のようにボタンひとつの操作というわけにはいきません。出社後にまず取り掛かるのは、機械の調整。その日の温度や湿度によって、印刷機の設定を変更していきます。この精微な作業は人から教えてもらった知識だけで賄えるものではなく、オペレーターの技量と経験値が必要とされるものです。また、添付された見本を参考に、刷り上がりの色を合わせる作業など、さらなる高みをめざしてものづくりに臨めるところが、印刷オペレーターという仕事の面白味だと感じています。担当する機械は、単色機(1色機)から4色機、全自動で両面に4色が刷れる印刷機へと、経験と実力に応じて難易度がレベルアップ。現在は菊判、A判の全紙を印刷できる大型の両面4色機を担当しています。扱う紙のサイズが大きくなったことで確認事項も増え、色合わせなどの方法や手順も異なるため、まずは担当する印刷機の操作に慣れること、さらにはパフォーマンスを高めるための知識と技術を磨いていくことが第一の目標です。印刷部では、個々の生産性を確認するために、一件の印刷にかかった作業時間を記録します。あらかじめ設定された時間と実際に要した時間の差をとり、作業率というかたちでアベレージを算出しています。まだ印刷機の操作に不慣れなこともありますが、まずは設定時間内に作業を完了できるようになることが最初のチャレンジとなります。それを達成するためには、「一つひとつの動作に無駄がないか」、「印刷機で刷っている間に次の準備を済ませる」など、自分の頭を使って考え、行動することが必要不可欠です。同僚のオペレーターと切磋琢磨するなかで作業の改善に取り組み、さらなる生産性の向上をめざしたいと思っています。今後、後輩から頼りにされる存在になるために、最終検査者の資格の取得も目標としています。現段階では自分の業務で手一杯ですが、大きな視野を持って課全体を見つめ、後輩に対してプラスアルファのサポートをおこなえるようになること、問題の解決策を提示できる人物になることを意識して、日々の業務にあたりたいと思っています。08頼られる存在になることを目標に、生産性の向上をめざしてものづくりに臨む
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