03学生時代にはゼミ長を務め、新しいサークルを立ち上げるなど、自分から積極的に行動するタイプ。就職先を選ぶにあたって、自分の判断で動ける職種は何かと考えた結果、営業職を選びました。日経印刷では、選考の中でお会いするすべての方の印象が良く、最終面接で応対してくださった元会長との会話が弾んだことを、今でもよく覚えています。こんな方々と働きたいと思ったのが、入社の決め手となりました。その時の印象は今も変わらず、上役の方々も偉ぶることなく親身に対応してくださるので、とても働きやすい職場だと感じています。入社後は一貫して出版社のお客さまを担当し、医学系書籍や社史などをメインに、幅広い出版物の印刷営業をおこなっています。新刊本の企画が立ち上がるとお見積もりを作成し、それが採用されると印刷一式を受注。担当者さまと細かい仕様やスケジュールについて調整をおこない、内容をまとめた伝票を作成して生産管理部に手配の依頼をおこないます。データの入稿や校正の出し戻しなど、お客さまとのやりとりが多くありますが、知識や経験が増えるにつれて最近ではお客さまと対等に話ができるようになりました。「ここはもっとこうした方がいいですよ」とか、「そういう意図であれば、こうじゃないと思います」と、きちんと意見を伝えられるようになったことに、自分自身の成長を感じています。日経印刷の営業には、毎回同じものをつくるのではなく、その都度新しいものを一からつくりあげる楽しさがあります。また、幅広いジャンルの紙媒体に携わる機会も多く、私がもともと好きだった沖縄の旅行ガイドブックを担当した際には、使用する紙から提案させていただき、自分の意見が反映された本ができあがった時の大きな喜びは、今でもよく覚えています。業界研究を進める学生のみなさんにとって、印刷業界の将来に不安を感じている方もいるかと思います。確かに印刷産業全体では縮小傾向にありますが、紙だからこそ表現できる魅力を私たちが発信していけば、まだまだ需要の掘り起こしは可能だと思っています。本の装丁やカバー、ポスターやチラシなど、こういう仕様でこんな加工をすればもっと見る人を惹きつけられる、というように、アイデア次第で新しい提案ができるはず です。今の目標は、お客さまに対して日経印刷のブランドだけでなく、自分自身を売り込み選んでいただくこと。そのためにお客さまが指定した内容の見積もりとは別に、自分の考えを盛り込んだ代案の見積もりも併せて提出するようにしています。一人でも多くのお客さまに、「日経さん」ではなく「中島さん」にお願いしたいと思っていただけるようになりたいと思っています。紙ならではの魅力を発信し潜在する需要を掘り起こす。
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