継 日経印刷CSRアクティブレポート Dec.2017 Vol.5
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齋藤 同世代ですね。私は1974年生まれの43歳。原田 私もです。北川 75年生まれだけど、早生まれなので同じ学年。齋藤 社会人になって20年ですね。どんなお仕事をされてきましたか。原田 入社以来、制作管理業務をしていました。当時はデザインというより、DTPが中心でした。徐々に営業と共にお客さんを訪問し、ご要望を聞きながらディレクション業務に移行していきました。北川 主にメーカー向けの営業をしています。2000年に他の印刷会社から転職してきました。当時も制作部分から受注していましたが、今よりもマニュアルの印刷が多かったです。仕事量の増加に伴い、「マニュアル編集課」ができて、編集部分を強みに売上を伸ばしていきました。「作る」ことと「届ける」ことは違う齋藤 印刷だけでなく、コンテンツの制作まで求められるようになった。その変化を目の当たりにされたのですね。北川 そうです。齋藤 私も、特にこの10年は大きな変化を感じました。私は会社員を経て10年前にライターになり、朝日新聞出版に入社しました。当時は週刊誌の記者をしていたのですが、雑誌不況を目の当たりにして、ひとつ感じたことがあったんです。原田 どんな?齋藤 コンテンツを「作る」ことと「届ける」ことが分離したんだ、と思ったんです。以前は、作れば本屋さんが並べてくれて読者に届いたけど、いまや本屋に並ぶかすらわからない。いいものを作っても読んでもらえるとは限らない、と痛感しました。原田 私も「作る」側にいますが、昔は「ミスなく」「早く」が次の仕事につながったのに、いまはそれだけでは厳しい。営業と一緒にお客さんの要望に応えるプランナーのような役割が必要です。への挑戦コンテンツを「作る」立場と「出力して届ける」役割。いずれも大きな変化のなかにある2社・3人が、今後の仕事のあり方について考えました。株式会社朝日新聞出版 カスタム出版部クリエイティブディレクター齋藤 麻紀子 日経印刷CSRアクティブレポート 14

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