継 日経印刷CSRアクティブレポート2015.Jun Vol.1
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印刷のチカラを継承する 紀元前300年。 日本はまだ縄文時代にあり、ようやく稲作農耕をはじめたころ、ギリシアのアテネにはすでに書物があり、本屋さえ存在していた。 哲学者プラトンの「ソクラテスの弁明」には、書物と本屋の価値を言い表したソクラテスの言葉が残されている。「青年が私から学ぼうとすることなど、たかだか1ドラクマも出せば本屋で買えるもの」本を読むことで、人は、料理の腕を上げた。人生について深く考えてみた。芸術に目覚めた。外国の言葉をマスターした。おしゃれを身につけた。 文化や時代を彩る流行、新たな技術、語られる夢を広く共有できたのも、印刷物があったから。それが、印刷のチカラ。日経印刷は今日も本を作る。プランタン=モレトゥス印刷博物館アントワープ(ベルギー)にあるプランタン=モレトゥス印刷博物館は、16世紀、ヨーロッパでもっとも有名な印刷所であった場所。今も印刷の創世記の姿をそのまま現代に残し、2005年には世界文化遺産にも登録認定された。世界で最も古いとされるプレス機、3万点の書物と写本、木版画1万5千、銅版画3千、インキュナブラ150、その他絵画やデッサンなどが保存される世界最大の印刷博物館である。※イメージ画像です5 日経印刷CSRアクティブレポート

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