継 日経印刷CSRアクティブレポート2015.Jun Vol.1
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職人の〝勘〟を文書化することで、若手社員の成長を促す印刷部 G2印刷1課主任大森 健一(写真左)印刷部 G2印刷1課主任椎名 一弥(写真右) 印刷では、紙のサイズや厚み、その紙が持つ特性に応じて印刷機の設定を変えなければなりません。その日の温度や湿度、インキがのる面積によって、パウダーや送風量を調整する必要があります。これらのデリケートな調整は、経験に基づく感覚に頼る部分です。 私たち印刷部では、こうした曖昧で繁雑な部分を文書化するために、詳細データを収集。分析データを基にまとめたマニュアルによって、経験の浅いスタッフの成長促進につなげています。また、印刷機の種類によって異なる操作手順や細かい注意事項、過去のトラブル事例などと併せて情報を共有することで、スタッフ全体のレベルアップに役立てています。 さらには、スタッフの多能工化も進めています。各自が担当する印刷機のオペレーション技術を高めることはもちろんですが、複数の印刷機の操作技術をマスターすることで、柔軟な生産体制の構築が可能になります。 印刷において、不良品が発生する原因となるのは、確認した“つもり”で作業を進めてしまうこと。ダブルチェックに加えて第三者による確認、さらには常に声を掛け合う習慣が印刷部の品質を支えています。11 日経印刷CSRアクティブレポート

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