CSR REPORT 2022
7/16

無処理版導入により省資源に期待できるもの自動現像機が無くなると?版が最新になり、残されたのは、機上現像に伴う水の汚れでした。有処理版の場合、使用する水は「浸し水」。循環して使用し1ヶ月使用。しかし、無処理版の場合、テスト段階では汚れが激しく、週1で水替えが必要に。この段階では有処理版の4倍でしたが、循環する水タンクにろ過装置を設置するなど試み、現在は有処理版の時と同様に月1の水替え、というところまでこぎつけました。現在の目標は半年間水換え不用にすること。早急に水タンク周りで使用する水やメンテナンス時間の1/6削減を目指そうと思います。7写真上はろ過装置無し、写真下は、ろ過装置有り これまでも作業効率の向上と省エネ、そして品質を追求してきましたが、無処理版導入への方針が決まり、「新たに機上現像を行うため、印刷前の手順が新たに増えること、さらに、版が変わることで、従来の印刷品質をクリアする設定を1から再設定!? 」様々な不安を抱えたまま、テストはスタートしました。 機上現像は、印刷機自体で現像(版被膜を剥離)するので、湿し水やインキローラーへ、剥離されたものが入り込んでしまいます。 過剰ドットゲイン、インキ着肉不良、洗浄回数増、プレートの視認性など、ネガティブな情報は、事前に聞いていた通りでした。 印刷側では「デメリットしかない」ではないか……、これが率直な気持ちでした。 これらの問題点は、無処理版の製造メーカーと共に現地現物で検討、版の改良を重ね、デメリットと感じていた部分は、ほぼ解消することが出来ました。加えて、版のキズについても、大きく改善され、有処理版に近づいて来ました。    版がさらに良くなるための協力は惜しまず、引き続きオフセット印刷の未来を広げて行きたいと思います。機上現像に次ぐオフセット印刷の最終進化形を見据え、オフセット印刷の最前線を駆け抜けようと思います。印刷部 部長石塚 隆広製版部門では、機材撤去により、使用薬剤、スペースともに削減でき大きな変化が視認できますが機上現像を引き受ける印刷部では視認できる変化はありませんが、G2全体での「省資源」を考えた場合、大きな効果につながりますので、品質を最優先とし、これからも積極的に「より良くなるもの」は導入したいですね印刷部

元のページ  ../index.html#7

このブックを見る