て「①ワンストップ」「②環境配慮」「③情報セキュリティ」をコンセプトに2008年8月に竣工しました。るからには日本一を目指そうと、当時の林社長の肝入りで始まったのが、環境優良工場表彰を目指した取り組みでした。大臣賞は、環境関連法規制の遵守はもちろん、何度かチャレンジしながら取り組みをレベルアップさせて、ようやく受賞できる賞であることが判明。社長から厳命されていた「初出場・初優勝」の難しさを知り、責任者を任された当時の上司と頭を抱えることに……。そんな状況を救ってくれたのは、前年に同賞を受賞された新日本印刷㈱様からのアドバイスと、2005年から取り組んでいたトヨタ式改善活動、そして協力的な現場の方々でした。「特別と思っていないようなことでも、どんどん挙げた方がよい」という助言に従い、工場内での取り組みを洗い出していくと、これまでにISO14001や改善活動で取り組んでいたことが、意外に多くあると気が付きました。ですので、この賞を取るために背伸びした、という感覚はありません。具体的な資料の提出が求められるG2は、日経印刷の旗艦工場としこのコンセプトを体現すべく、やこの表彰の頂点となる経済産業1次の書類審査をクリアし、より2次審査も通過、受賞候補先だけに絞って行われる現地審査に何とか■り着きました。当日、経済産業省や日本印刷産業連合会などから8名もの審査員がG2を訪れました。冒頭の「では、まずウォーミングアップのご質問から……」の簡単な回答にも「初出場・初優勝」の任務のプレッシャーと審査の雰囲気に押され、上司が固まりしどろもどろの中のスタートでしたが、窮地を救ってくれたのは、各現場審査で披露した実際の取り組みの数々でした。現地審査から約1ヵ月後、受賞会場のホテルニューオータニで経済産業大臣賞を掲げる社長を見たときの感激は忘れることができません。「新しい建物だから受賞できた」との声もありましたが、評価されたのは、建物や機材などのハードではなく、むしろ改善活動などのソフト面でした。受賞から10年、環境と効率と品質、企業理念でもある「改善そして完全性の追求」をマインドとして継承し、グリーンプリンティングを代表とする環境、ジャパンカラー標準印刷認証を代表とする品質、これらの維持向上への取り組みを継続してまいりましたが、今回の無処理版導入に至っては、オフセット印刷の先端をG2ともう一つの製造拠点である浮間工場(G2と同時に導入)が並び走ることとなり、この上なく誇らしく思います。モデル工場に留まることなく、さらなる進化を続ける我が製造部門に大きな期待をしています。印刷産業環境優良表彰から10年さらなる進化を図るG2人事総務部 人事総務課宮地 将之に 3※1:富士フイルム社製カーボンゼロ・プレートを使用。※2:当社2021年の実績より、富士フイルム社様が環境貢献効果を試算。CSR REPORT 2022特 集自動現像機が消えた!オフセット印刷最前線製版工程廃液が0ゼロ
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