日経印刷 CSRレポート 2016
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生産管理部の体制を変更した 背景と動機を教えてください。生産管理部は、これまで長年にわたり役割を分担して仕事をしていました。印刷や製本を手配する人、配送を手配する人、協力会社に発注書を発行する人、品質を管理する人など、一つひとつの業務を専任の人だけが担ってきました。そのため、自分の仕事に限っては上手にこなす一方、それ以外の仕事はよく知らない、対応できないという職場になってしまっていたのです。私自身は2008年1月に営業部から生産管理部(当時は業務部)に異動してきたので、当時からそれでは不便だと感じていました。営業時代は、しばしば生産管理部と対決関係にあったわけです(笑)。自分がもし将来的に生産管理部の中でマネージャーのポジションに就くことがあれば「こういう形にしたい」ということを考えていて、それが機会を得てようやく実現できました。組織変更を社内に提案した時、 周囲の反応はいかがでしたか?長年続けてきた仕事のやり方を変えて、一人が複数の役割を担わなければならないわけですから「そんなことが本当にできるのか」という反応はもちろんありました。なぜこうした組織に変えていく必要があるのかを理解してもらうために、プレゼンの場を作って部を運営するにあたっての自分の考えと一人ひとりの役割と期待について説明しました。なるべく私一人の考えの押し付けと感じないよう「自分たちで考えてください」という形で説明したので、みんなにも前向きに捉えてもらえたのではないかと思っています。幸い「こんなことは無理」という人は出ませんでした(笑)。私がやったのは大枠を変えることだけです。自ら考えないと仕事が回らない状況をあえて作りました。「後は自分たちで考えてください」という感じです。けっこう無理やり変えたのに、みんな本当によく対応してくれたと思っています。特集 Interview生産本部 生産管理部部長羽生田 恒寛職場環境の創造人の成長を促す6

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