日経印刷 CSRレポート 2016
20/24

環境配慮(省エネルギー・ゼロエミッション・他)生活を維持するためのエネルギーや身の回りの製品を作るための原材料は、なくてはならないものです。しかし、今のままでは、化石燃料などエネルギー資源の消費量が2050年には2010年の3倍になると予想されています。当社では「環境にやさしい工場」を合言葉に環境負荷の低減に取り組んでいます。使用エネルギーの削減会社全体での生産量が毎年増大し、絶対的なエネルギー使用量が増えているなか、日経印刷ではエネルギー原単位*1の改善を目標にしています。省エネ法では、毎年原単位1%の改善が努力義務となっていますが、当社では倍の2%を改善目標としています。その実現のため、省エネ対策をまとめた「節電ガイド」を社内で共有して日頃より意識的に取り組んでいます。また、毎年夏季の最大電力使用量が発生する時期の前には、あらためて省エネ対策を周知徹底しています。取り組みを開始した2011年以降、省エネ意識の定着とともに削減が続いていましたが、2015年は設備の更新等があり▲0.9%となりました。本社を含めた全社では、1.1%の改善となりました。ゼロエミッションの実現に向けた地道な分別印刷物を作成することは、環境に少なからず影響を及ぼしています。日経印刷では環境影響を緩和するため、ゼロエミッションを目指した活動を行っています。ゴミとして廃棄するものをできるだけ減らすため、3R(リサイクル・リユース・リデュース)で分別を徹底して行い、最も進んでいる工場ではリサイクル物などの分別が37種類となりました。さらに、製本部では独自の分別ルールで活動を進めており、その数は27種類にもなります。印刷機の24時間稼動を行っている浮間工場では、夜勤者分の食事を仕出し弁当業者にお願いすることにしました。これにより、1年のうち7ヶ月で、1ヶ月の可燃ごみが70リットル1袋というレベルにまでゴミを減量することができました。晴朗塾のCSR活動晴朗塾では、校正・原稿などを入れるために使用するビニール袋のリサイクル活動を行いました。これにより、新品のビニール袋の購入が削減するとともに、ビニール袋の廃棄も削減しました。また、印刷工程で出た残紙から自由帳を作り、工場見学に来た近隣小学校の児童にプレゼントし、紙のリサイクルについて啓蒙を図りました。*1 エネルギー原単位エネルギー原単位とは、製品の単位生産量に対する必要エネルギー量で、生産効率を客観的に表す指標です。省エネ法では、年平均1%の改善が、努力義務化されています。これまで電力100kWで製造していた製品を99kWで製造できれば1%の改善となります。●エネルギー原単位集計(全工場)(本社以外の事業所で集計)(kl)(百万)2012年2013年2014年05001,0001,5002,0002,5003,0003,5004,00005001,0001,5002,0002,5003,0003,5004,000原油換算計生産額2015年原単位(百万円)0.520.500.490.49原単位改善目標2%に対しての実績2.2%2.3%1.8%-0.9%20環境配慮

元のページ 

page 20

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です