日経印刷 CSRレポート 2015
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有機則非該当品(有機溶剤の代替品)への置き換えを進めています。印刷業務では、油(インキ)を溶かす性質をもつ有機溶剤の使用が避けられませんが、少しでも環境負荷を減らすための施策を進めています。有害性の強い第1種および第2種有機溶剤は10年以上前に使用を中止し、負荷の少ない第3種溶剤に移行済みですが、現在はさらに有機則非該当品(有機溶剤の代替品)への置き換えを進め、第3種溶剤の使用量を減らしています。会社全体の年間合計では、2009年に第3種有機溶剤を34,000リットル使用したのに対し、2013年には11,200リットルまで削減しました。2014年は6,800リットルまで削減の見込みであり、今後は有機則非該当品100%を目指します。その他、労働安全衛生法(特定化学物質等障害予防規則、がん原性指針)やEUにおける有害物質に関する規制(RoHS指令、リーチ規則)に該当する化学物質を含有する印刷用資材についても使用を禁止しています。環境に配慮した晴朗塾のCSR活動晴朗塾では、日経ビニール袋(校正・原稿などを入れるプラスチック製の半透明袋)を社内でリサイクルして使用するルールを決め、新品の購入を削減させました。また、印刷工程で出た残紙から自由帳を作り、工場見学に来た近隣小学校の児童にプレゼントし、紙のリサイクルについて啓蒙を図りました。* エネルギー原単位エネルギー原単位とは、製品の単位生産量に対する必要エネルギー量で、生産効率を客観的に表す指標です。省エネ法では、年平均1%の改善が、努力義務化されています。これまで電力100kwで製造していた製品を99kwで製造できれば1%の改善となります。日経印刷の原単位の考え方は、生産額を100万円上げるのに使用した電力とガスを原油換算してkℓで表しています。原単位0.623=100万円分生産するのに原油換算で0.623kℓエネルギーを使用したことを表す。Voiceリサイクルしている残紙・損紙・断裁クズの有効活用ができないだろうか。身近な問題点として塾生からあがったテーマの解決策が、残紙を利用して自由帳を作成することでした。見学に来た小学生に渡したところ、反響も良く、社内でもリサイクルへの取り組みの理解浸透が図れたと思います。今後も塾生と創意工夫して、新たなコンテンツを作成していきたいと思います。* 晴朗塾雲ひとつなく晴れた(晴朗)心で熱く取り組み、お互いに学び、良いことを発信していこうという中堅社員の部署横断的コミュニケーションの場です。第5代晴朗塾長第二営業部第1課犬飼 浩貴さん19環境配慮

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