日経印刷 CSRレポート 2015
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日経印刷のカラーマネジメント技術Japan Color認証を基軸としたカラーマネジメントシステムで、お客様からの要望に応えています。印刷物の色は、印刷機を設置してある環境や印刷速度、インキの硬さやメーカーの違いなど、さまざまな要因により変化してしまいます。お客様の色再現の要求に応えるためには「印刷の基準」を作ることが大切です。そのため当社では、Japan Color認証*を基軸としたカラーマネジメントを行っています。モニター、各プルーフ、印刷機、さまざまな変動要素を考慮し、どの工程においても常に基準の色を確認することができます。高度な技術と知識を駆使してお客様のご要望にお応えし、廃棄物発生の要因となる修正や刷り直しを削減しています。●Japan Color認証制度ISO国際標準に準拠し、日本のオフセット印刷における印刷色の標準的な基準であるJapan Colorに基づいて、公正な第三者機関により認証を行うものであり、「標準印刷認証」、「マッチング認証」、「プルーフ運用認証」、「プルーフ機器認証」によって、構成されています。当社は2012年に「標準印刷認証」と「プルーフ認証」を取得、2013年には標準印刷認証の上位にあたる「マッチング認証」を取得しました。Japan Color認定証お客様からのJapan Color指定の高いご要望に対しても、理論的にお答えしています。具体的にはカラー印刷機では、イメージコントローラの分光光度計(濃度や色差を計る装置)で印刷物の絵柄のLab値(色再現値)を読み取り、基準値に対する補正値(色のズレ)を算出して転送することでインキ量を自動的に制御し、CMYKベタ濃度やCMYグレーバランスの品質を管理しています。また、場合によってはお客様立会いの下で印刷機を回し、実際の印刷物を確認していただく対応も行っています。カラーマッチングと、その精度向上のための取り組みに終わりはありません。カラーマッチングとは、ディスプレイ表示とプリンタの印刷、さらには実際の印刷による色に差が生じないように色の再現性を調整する技術です。当社では、周辺機器である色補正用モニター、カラープリンタ、プルーフ・デジタルコンセンサス・デジタルオンデマンド印刷の色もJapan Color基準内に合わせています。印刷機についてはJapan Color基準に沿っているか、専用の絵柄を印刷して測定(1674色)を行います。仮に基準値に入っていない場合、印刷物および印刷機の管理項目表から機械的不具合を調査し、修理および調整を行い再度専用の印刷を行っています。これにより、すべてのカラー印刷機が基準値に入る設定としています。これら技術の情報共有や精度の向上のため、社内でこの作業に特化した人員を集め、カラー会議を発足。カラーマッチング精度の向上を図っています。これからもお客様に満足いただけるよう、カラーマネジメント技術の向上に努めていきます。JC_TEST_FORM 3_A2_v1.00_画像無し++.pdf 1 13/07/11 16:00出力用.indd 12013/09/20 10:04:481674色の専用の絵柄を印刷して測定を行う14お客様とともに

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