日経印刷 CSRレポート 2014
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堀田 課長に頼ることなく、お客様との信頼関係をつくれと、そういうことで仕事が進んでいる。どうしてもやりきれないことが出てきたところで課長に頼るという、営業はみんなそういう自主独立で動いていますね。犬飼 営業はそうだね、基本的に自主独立で動く。大森 「改善」についてですが、印刷部の改善活動で、最初はいくら言ってもメンバーが動かなかったんですが、根気よく、何度も言っているうちについて来るようになった。勢いがつくと一気に提案がじゃんじゃん出てくる。上が諦めていたら改善も自主的な動きにならないというところがありますね。堀田 自主独立は勢いなんですね。雰囲気が場をつくる。大森 当社では印刷機1台を1人で担当です。みんな何にも知らないところから教え込んで、勉強会でスキルを磨いていって、一人前になった。犬飼 理念としてはそういう、しっかりした基盤があるわけだけど、将来を考えれば仕事の基盤を変える勇気を持たなきゃダメだと思いますね。苦手な仕事にチャレンジするとか、そういうことでNext50が見えてくる。吉村社長 頼もしいね(笑)。企業理念はその会社の目指す姿、ありたい姿だとも言えると思います。そうしたときに、日経印刷の存在がそのまま社会にとって必要な存在になる、ということでCSRにも繋がっているんだと僕は思います。─いまのお話に関連して、未来の日経印刷はどうあってほしいと思いますか?犬飼 10年後、20年後でいえば固定概念にはまってちゃダメ。いまの常識の枠をとっぱらわないと見えてこない。例えば、モノクロからカラーへ比重がシフトしたように、印刷に肩を並べる次の事業の柱を構築していくこと。今のところは苦手な領域で、外部にまかせているような仕事を大胆に取り込んでいくなどチャレンジしていけば、Next50が見えてくるのではないでしょうか。─Next50、ありますか!犬飼 もちろん、あります(笑)。くことが多くなって(笑)、周りの人たちに行動を合わせているので、なんだか自分でも女性目線より考え方が男性っぽくなってきたかなと(笑)。女性でも扱える機械が増えてくれば長続きすると思います。吉村社長 デジタル印刷の世界は進化が早いからね、そのうちもっと扱いやすい印刷機も出てくると思っています。それまでは多能工化やお互いをカバーできる体制をいっそう進めることですね。大森 男性も育児や介護の問題をいずれ抱えることになると思います。うちはまだしばらくは大丈夫そうですが(笑)。最近は従業員の数は増えていなくても、効率化や多能工化が進み仕事が回っている。おかげで休みも取りやすくなりました。犬飼 徐々にそういう環境になりましたよね。有給休暇も大分取りやすくなったでしょう?堀田 いきなり休むというのは無理ですけど、計画的に準備すると夏休みも問題なくとれるようになりました。─CSRを語るとき、切っても切れないのが企業理念だと思います。どちらも、会社はどうあるべきかということをめざしていますよね。この企業理念とCSRのつながりについて聞いてみたいと思います。企業理念●個人の尊重と自主独立●改善そして完全性の追求●最善をつくして顧客へのサービス●公正な購買取引きの慣行●社会への貢献吉村社長 わが社の企業理念は創業の翌年に生まれたと聞いています。林会長が27歳の時につくられたということですね。すぐれた社会観を持った理念だと思います。犬飼 何年たっても存在感がありますね。個人の尊重、公正な取引、社会への貢献など、どれも現代の価値観にとてもマッチしています。50年前に、27歳でこれを考えたのはスゴイ。スゴイ会社だと思います。巣立 「個人の尊重」について言うと、現場の意見を尊重して、よく取り上げてくれるということで定着しています。小川 隆太生産本部生産管理部管理2課山田 卓志生産本部製本部製本2課酒井 三瑞樹生産本部印刷部HF印刷2課戸田 大作制作本部制作部DTP課8

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