日経印刷 CSRレポート 2014
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公平な機会、公正・透明な発注と購買を基本として、お付き合いさせていただいています。当社がお取り引きいただいているパートナー会社は、100社以上になります。生産の約30%を依頼しており、パートナー会社との協業は不可欠となっています。企業理念にある「公正な購買取引の慣行」を重視し、すべてのパートナー会社に対して、公平な機会を設け、公正・透明な発注・購買活動を行っています。新規のパートナー会社には、それぞれの特徴を把握できる資料を提出していただき、当社から聞き取りを行い、さらに作業現場を確認した上で、取引を開始するようにしています。また、お取り引き中のパートナー会社に対する評価については、毎月1回、事実に基づき合議制により適正に行い、努力と結果に見合う発注を心掛けています。同じ立場で考え、よりよい製品を一緒に作りだせる関係を構築します。お客様の求める品質を満たすために、それぞれのパートナー会社の特性をつかみ、各社に合った案件を発注しています。そのひとつとして、作業現場への訪問活動を重点的に行っています。訪問活動では、毎月掲げた「重点確認項目」の確認や、発生してしまった不良品の再発防止策の確認、実際に作業をしている現場の方々とコミュニケーションを取ることを行っています。各パートナー会社と同じ視点で確認を行い、その上で当社から品質管理上の指示や、他のパートナー会社での事例を伝え、より良い作業環境の構築ができるようにフォローしています。万が一不良が発生した際には、再発防止策をパートナー会社と一緒に考えます。立案後は、その対策が実施できているかを確認するため、作業現場を訪問し、聞き取り調査を行い、実施の確認を行っています。作業現場を数多く訪問していくことで、そのパートナー会社の特性も多くつかむことができます。同じミスを繰り返さないための仕組みである、「不良事例ニュース」を発行しています。品質に関する情報の周知や、水平展開ができるように、毎月「不良事例ニュース」を発行し、配信しています。「不良事例ニュース」では、実際に発生した事例を元にして、発生した原因やその不良についての対策等を写真付きで紹介し、パートナー会社との情報共有に役立たせています。パートナー会社では、プリントアウトした「不良事例ニュース」を掲示していただき、従業員の方々への注意喚起にもご利用いただいています。委託する業務の内容に応じた適正審査を行っています。環境や情報管理にかかわる特殊な案件は、調査票による事前の聞き取りと現地審査をクリアしたパートナー会社に委託しています。特にグリーン調達案件を依頼しているパートナー会社には毎年1回訪問し、インキ、溶剤、針金、製本糊等に有害物質が含まれていないかを確認させていただき、有害物質を使用していないという証明書の提出も依頼しています。また、情報管理にかかわる案件に関しては、機密保持契約書を締結し、適正な管理の遵守を要請しています。パートナー会社とともに日経印刷はパートナー会社の皆さんとコミュニケーションを図り、良好な関係を構築していく事で、品質、納期、環境保全の維持向上にともに取り組んでいます。これからもパートナー会社とともに発展していけるよう、さまざまな取り組みを進めていきます。パートナー会社への訪問活動不良事例ニュース20パートナー会社とともに

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