日経印刷 CSRレポート 2014
18/24

日々の改善が品質の源2005年2月、当時の生産本部長である吉村さん(現社長)と、江東区にある工場のカラー印刷課からNPS活動*1をスタートしました。当初は、「普段から自分達なりに工夫を凝らして作業をしているんだ、何をいまさら改善活動と騒ぎ立てるのか」という想いでスタートに立った記憶があります。初めは職場環境の見直しから開始しました。資材など物を取りに行く通路が確保されていなかったり、せっかく引かれたラインを無視して物が置かれていたり、表示物の大きさや貼り方がバラバラで見た目から雑然としていたり…と、さまざまな指摘を受けました。その後一つ一つに期限を決め、工夫案を出し、改善活動を始めました。このときの目標が、「2Sの徹底と動線・レイアウトの効率化」でした。その後は、印刷機の稼動分析に始まり、効率の上がる予定組みを考え、1ジョブを作業する工数の洗い出しをして仮標準作業を作成した後、実際に作業を行った結果を山積み表に起こしてから、大きな山を崩して時間短縮を図るといった作業を繰り返す毎日でした。ただし、この繰り返しの中でさまざまなものを「視える化」していくことにより、気づきが生まれ、より良い工夫案に繋げることができたと思います。NPS活動スタートから9年 ~改善に終わりはない~NPS活動を始めてから現在に至るまで9年の月日が流れました。この間、2008年にグラフィックガーデン工場の立ち上げを経験して今に至ります。グラフィックガーデン工場へ来た当初、今までに経験のない広すぎるフロアに圧倒されながらも、今まで培ってきたことを活かせればなんとかなると考えていましたが、甘い考えでした。想定外のエラー、作業率の衰退、残業時間過多など、すべてを工場に否定されたような日々が続いたのです。「今までできていたことがなぜできないのか」という想いだけが先走り、自問自答する毎日でした。〈従業員レポート〉創意工夫の日々お客様にご満足いただける品質を目指して*1NPSNikkei Production Systemの略。特に生産現場を中心に作業の標準化、ムダの排除を行う活動。5Sマップ印刷部 G2印刷1課青木 和人18お客様とともに

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です