日経印刷 CSRレポート 2014
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カラーマッチングと、その精度向上のための取り組みに終わりはありません。カラーマッチングとは、ディスプレイ表示とプリンタの印刷、さらには実際の印刷による色に差が生じないように色の再現性を調整する技術です。当社では、周辺機器である色補正用モニター、カラープリンタ、プルーフ・デジタルコンセンサス・オンデマンド印刷の色もJapan Color基準内に合わせています。印刷機についてはJapan Color基準に沿っているか、専用の絵柄を印刷して測定(1674色)を行います。仮に基準値に入っていない場合、印刷物および印刷機の管理項目表から機械的不具合を調査し、修理および調整を行い再度専用の印刷を行っています。これにより、すべてのカラー印刷機が基準値に入る設定としています。これら技術の情報共有や精度の向上のため、社内でこの作業に特化した人員を集め、カラー会議を発足。カラーマッチング精度の向上を図っています。これからもお客様に満足いただけるよう、カラーマネジメント技術の向上に努めていきます。品質マネジメントシステムISO9001をベースとした品質管理の手法を用い、絶え間ない改善を続けています。当社は2001年11月に品質マネジメントシステムの国際規格であるISO9001を取得しました。その後、2回の更新審査をクリアし、2010年10月からは外部審査機関に頼らず、ISO9001をベースとして自社でマネジメントシステム*1を回していくことになりました。2014年3月からは、各部署の担当者が一堂に会する「品質向上委員会」を立ち上げ、部署の垣根を越えて「最良のものづくり」を目指す取り組みを始めました。Japan Color認証制度ISO国際標準に準拠し、日本のオフセット印刷における印刷色の標準的な基準であるJapan Colorに基づいて、公正な第三者機関により認証を行うものであり、「標準印刷認証」、「マッチング認証」、「プルーフ運用認証」、「プルーフ機器認証」によって、構成されています。当社は2012年に「標準印刷認証」と「プルーフ認証」を取得、2013年には標準印刷認証の上位にあたる「マッチング認証」を取得しました。Japan Color認定証*1マネジメントシステム「P(計画)➡D(実行)➡C(評価)➡A(改善)」というサイクルを回しながら、取り組みのレベルを上げていく(スパイラルアップしていく)ものです。当社ではワークフロー・手順書による標準化(P)、標準作業の実施(D)、チェックシート等による検査(C)、改善活動による見直し(A)を実施することで、絶え間ない改善を続けています。16お客様とともに

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