日経印刷 CSRレポート 2014
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工場見学会工場見学会では、2012年の印刷産業環境優良工場表彰において「経済産業大臣賞」を受賞した当社の環境への取り組みをご紹介しました。用紙やインキなどの原材料が製品化される過程で、断裁紙や紙粉、廃液などの廃棄物が排出されます。その廃棄物がどのような方法で分別処理され、最終的にリサイクルされるか、また電力消費対策としての省エネ活動や社員教育の取り組みなどについて、各フロアを回りながら全過程を直接ご覧いただきました。これからも、環境に配慮した設備維持や投資、生産活動、社員教育などを通じて、地域社会との融合や安全な製品の市場への提供、社会への貢献を実現していきます。社員による実演説明日経印刷のカラーマネジメント技術Japan Color認証を基軸としたカラーマネジメントシステムで、お客様からの要望に応えています。印刷物の色は、印刷機を設置してある環境や印刷速度、インキの硬さやメーカーの違いなど、さまざまな要因により変化してしまいます。お客様の色再現の要求に応えるためには「印刷の基準」を作ることが大切です。そのため当社では、Japan Color認証(次ページ参照)を基軸としたカラーマネジメントを行っています。モニター、各プルーフ、印刷機、さまざまな変動要素を考慮し、どの工程においても常に基準の色を確認することができます。高度な技術と知識を駆使してお客様のご要望にお応えし、廃棄物発生の要因となる修正や刷り直しを削減しています。お客様からのJapan Color指定の高いご要望に対しても、理論的にお答えしています。具体的にはカラー印刷機では、イメージコントローラの分光光度計(濃度や色差を計る装置)で印刷物の絵柄のLab値(色再現値)を読み取り、基準値に対する補正値(色のズレ)を算出して転送することでインキ量を自動的に制御し、CMYKベタ濃度やCMYグレーバランスの品質を管理しています。また、場合によってはお客様立会いの下で印刷機を回し、実際の印刷物を確認していただく対応も行っています。JC_TEST_FORM 3_A2_v1.00_画像無し++.pdf 1 13/07/11 16:00出力用.indd 12013/09/20 10:04:481674色の専用の絵柄を印刷して測定を行う〈お客様の声〉◦ひとつの建物の中で印刷の工程がすべて行われ、環境に対する配慮も細かく考えられていることはとてもすばらしいと思いました。(H社、I様)◦いろいろなセミナーに参加していますが、今までで一番わかりやすく勉強になりました。(N社N様)◦色のセミナーでは、世代別の色の好みがあることや、メーカーのカラー戦略の裏側がよく理解できた。(T社N様)◦印刷から製本の過程がわかりやすい説明で勉強になりました。初めて印刷工場を見学しましたが、どの工程も興味深く見学できました。(N社M様)◦医師のお立場から出版社に期待されていることを具体的にお話いただき大変勉強になりました。(E社N様)15お客様とともに

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