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Adobeアプリケーションのカラー設定

カラー設定の重要性

データを作成する際、「カラー設定」の内容は広範囲に影響します。

たとえばCMYKカラーモードのIllustratorデータ上にRGB画像を埋め込み配置した場合、画像は自動的にCMYKに変換されますが、その際の変換内容はアプリケーションの「カラー設定」で決まります。
アプリケーション間のカラー設定がまちまちになっているとカラーに統一性がなくなりますし、設定の内容によってはCMYKカラーも変換の対象となるので、意図しないカラーの変更が起こりかねません。

このように「カラー設定」は時にとても重要であり、またトラブルの要因となる場合もあります。

カラー設定の例

カラー変換の仕組みはとても奥が深く、ここでそのすべてを説明することはできません。

そこでこちらでは、弊社が推奨する設定の一例を示します(画面はInDesign CS4での例)。この設定によりCMYKのカラーは変更されなくなり、またRGBについては各画像のプロファイル(カラー情報)に基づいた変換が行われるようになります。

カラー設定の一例

  • ※CMYK設定は「オフ」を推奨します。「カラー値を保持(リンクされたプロファイルを無視)」では、諸条件によりカラーの変換が発生する場合があるためです。
  • ※カラー設定の多くは「編集」メニュー内にありますが、一部には例外もあります。
  • ※CS2以降のバージョンですべてのカラー設定が統一されている場合には「同期済み」となりますが、「未同期」であっても、お使いのアプリケーション間で統一がとれていれば問題はありません。
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JIS2004対応MSフォントについて

Windows Vistaの発売に伴い、マイクロソフト社は付属フォントの仕様を変更しました。
これに伴って起こりうる問題と、その対応についてご説明致します。

「MS明朝」「MSゴシック」がJIS2004対応に

Windows Vistaでは、標準フォントの「MS明朝」「MSゴシック」(以下「MSフォント」)に対して、以下の変更が加えられています。

  1. 文字数が大幅に追加された(1500文字以上)
  2. 一部の文字で字体が変更された(122文字以上)

これらは『JIS2004(JIS X 0213: 2004)』という新しい文字セットに対応するための措置ですが、内容が変わってもフォント名そのものは変更されていません。従って、アプリケーションに互換性があれば、Windows Vista環境で作成したデータを従来の環境(Windows XP以前)との間で相互にやりとりすることができます。
しかし、このことが逆に重大なトラブルを引き起こしかねない要因となってしまいました。

トラブル事例1:文字化けの発生

文字化け発生の一例

Windows Vista付属のMSフォント(以下「JIS2004フォント」)で作成したWordデータを、Windows XP付属のMSフォント(以下「JIS90フォント」)で開いた一例ですが、ご覧のように一部の文字が化けたり、他のフォントに置き換わってしまっています。

JIS2004フォントにしか存在しない文字は、JIS90フォントでは表示できないために、このような現象が発生してしまうのです。

トラブル事例2:字体の変化

字体変化の一例

上の例では、JIS2004フォントとJIS90フォントとで、表示される字体が異なっていることがおわかりいただけるかと思います。
JIS2004では「国語施策として示されている印刷標準字体」に対応するために、122以上の文字で字体が変更されました。
今までは外字を使って対応せざるを得なかった正字が標準で使えるようになったという利点もありますが、一方でこのように予期しない字体の変化が起こってしまう原因にもなっています。

Vista/XP対応のJIS2004/JIS90フォントパッケージ

またマイクロソフト社は、Windows VistaとWindows XP間で作業環境の統一化が図れるよう、以下のフォントを公開しました。

  • Windows XP(SP2)向け JIS2004 フォントパッケージ
  • Windows Vista向け JIS90 フォントパッケージ

これらのフォントは同社のウェブサイトからダウンロードすることができます。つまり、VistaとXP、両方のOSでJIS2004/JIS90フォントを自由に選択して使えることになったわけで、さらなる混乱が予想されます。
そして、どちらのフォントを使って作成されたデータなのかを、データのみから判断することは、基本的に不可能です。

つまりトラブルを未然に防ぐためには、データご入稿の際に、使用しているOSのバージョンだけではなくそのOS上で使用しているMSフォントのバージョンも併せてお伝えいただく必要があります。

フォントのバージョン確認方法

ご自身の環境にどちらのフォントがインストールされているかは、次の方法で確認することができます。

  1. [スタート]メニューから[コントロールパネル]→[フォント]をダブルクリックします。
  2. フォントの一覧が表示されるので、「MS明朝 & MS P明朝」あるいは「MSゴシック & MS Pゴシック & MS UI Gothic」をダブルクリックします。
  3. 左上に表示されるバージョンを確認します。

フォントのバージョン一覧

なおご覧のように、Windows XPの従来環境(Version 2.3x)と、Windows VistaにJIS90フォントパッケージをインストールした環境(Version 2.50)のバージョンは同じではなく、実際の収録文字数にもかなりの違いがあります。従って字体の変化こそ起こらなくはなりますが、厳密な意味での互換性はないことになります。

トラブルを避けるために

このように、作業環境・処理環境におけるフォントのバージョンの統一は、印刷トラブルを未然に防ぐ意味でも非常に重要となっています。
以上の点をご理解いただき、弊社へのデータご入稿の際にはフォントのバージョンも含めた作業環境を正確にお知らせくださいますよう、なにとぞご協力のほどよろしくお願い致します。

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アップデートの重要性

アップデートとは

アップデートとは、アプリケーションの更新・修正などを行うことを指します。

一般的なアプリケーションは、発売前に多くの内部テストを繰り返して、不具合をできるだけ修正してから発売されます。しかしそれでも、発売後に多くの利用者が触れることで初めて発覚する不具合も多いことから、メーカーではそれらを修正するためのアップデータを開発して、Webサイトなどで公開しているのです。

たとえばIllustrator 8であれば、発売当初は8.0でしたが、その後に8.0.1がリリースされました。
またInDesign CS2の場合、4.0.0が発売されてから、その後4.0.1→4.0.2→4.0.3→4.0.4→4.0.5と、実に5回のアップデータを公開してそのつど細かい修正を加えています。

アップデートバージョンの不一致による影響

バージョンの小数点以下が違うくらいなら、そうたいした変化ではないだろう…と思われるかもしれませんが、この細かな違いが大きなトラブルにつながることもあります。

以下はInDesign CSの3.0.0で作成したデータを3.0.1で開いた一例ですが、ご覧のように文字が回転してしまっています。

サブバージョンの違いによる変化例

これは、InDesign CSが3.0.0と3.0.1とで一部の文字コードの扱いを変えたことにより起こる現象ですが、このように細かいバージョンひとつの変化であっても、内部的にかなり大きな変更が加えられることもあるのです。

これはあくまで一例に過ぎません。このような結果の違いは文字に限らず画像やオブジェクトにも発生しますし、またInDesignに限らず、すべてのアプリケーションで起こりえる問題です。

常に最新の環境を

弊社では検証後に問題のない限り、常に最新のアップデータを適用した状態でデータを処理しています。理由は以下の通りです。

  • 細かいサブバージョンを含めたすべての環境を用意することが現実的に難しい
  • 最新のアップデータが適用された状態が最も不具合が少ない

このため、ご入稿用のデータを作成される際には、「対応アプリケーション一覧」やメーカーサイト等でご確認のうえ、最新のアップデータを適用していただくようお願いします。

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画像の解像度

解像度とは

画面上ではきれいに見える写真や画像のデータも、実際の印刷物に使ったら仕上がりが粗い・美しくない…というケースがあります。これは、使用している画像の解像度(画像のもっている情報量・きめの細かさ)が足りていないためです。

画像の解像度は一般的に「ppi」(またはdpi)という単位で表されますが、これは、”pixcel per inch”の略で、「1インチあたりのピクセル(画像の最小単位の点=画素)の数」を示しています。つまり1インチ=25.4mmの中に、どれだけのピクセルが並ぶ細かさなのか、ということです。

解像度(ppi)の概念

画面上で表示する画像であれば72~96ppiで十分きれいに見えますが、印刷物で十分な品質を確保するためには最低でも300ppi以上の解像度が必要となります。つまり画面と比べて3~4倍以上の情報量が要求されるわけですから、例えばWeb上の写真データをそのままの大きさで印刷物に転用しても、きれいな仕上がりは望めません。
仕上がりを重視するのであれば、画像解像度には十分な注意を払う必要があります。

なお品質を保つ目安としては、写真などのように濃淡のある画像データであれば300ppi~400ppi、白と黒の2階調のみ(線画状態)の画像データでは600ppi~1200ppi位が、一般的に必要な解像度とされています。
しかし、コンピュータ画面のスクリーンショットを載せる場合には72~96ppiで問題ないので、用途によっても変わってくる場合はあります。

Photoshopを使った解像度の確認方法

解像度は「最終的に印刷される大きさ」と「画像の持つピクセル数」との兼ね合いで決まるので、同じ画像データでもどれくらいの大きさで使うかによって変わってきます。
計算で導きだすことも可能ですが、ここではAdobe Photoshopを使った簡単な確認方法をご紹介します。

Photoshopで画像を開き、[イメージ]メニューの[画像解像度]でダイアログを表示します。ここで「画像の再サンプル」についているチェックを外せば、入力した数値によって他の値が変動するようになります。
つまり解像度を入力すれば大きさが、大きさを入力すれば解像度が変わるというわけです。

たとえば1600×1200ピクセルの画像を350ppiの解像度で使いたい場合、「解像度」の欄に350を入力すれば、幅と高さが自動的に計算されて約116mm×87mmの大きさになることがわかります。

解像度の計算例その1

逆にこの画像を200mm幅の大きさで使いたい場合は「幅」の欄に200を入力すれば解像度が出てきます。この場合は約203ppiなので、印刷物で使うには品質が足りないことがわかります。

解像度の計算例その2

なお「解像度」の単位が「pixel/inch」になっていることを事前に確認しておきましょう。ここが「pixel/cm」になっていたりすると、計算結果がまったく異なってしまいます。

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リッチブラック

リッチブラックとは

リッチブラックとは、ブラック(K)100%だけではなく、他の色を掛け合わせて表現されたより深みのある黒のことです。

リッチブラック図解

デザイン上の効果を狙って使用されることもありますし、また「オーバープリント」の項でも説明していますが、通常のブラック100%では若干下地が透けてしまうことがあるので、これを防ぐためにもリッチブラックは有効です。

ただし、細かいオブジェクトに対してリッチブラックを使ってしまうと、版の微妙なズレが目立つ原因ともなりますのでご注意ください。

リッチブラックで版がずれた状態

濃度オーバーに注意

掛け合わせの濃度があまりに濃すぎると、大量のインキが使われることによって乾きが悪くなり、重なった別の紙にインキが写ってしまう場合があります。このためリッチブラックを使われる場合は、C+M+Y+Kの総量が250%以下となるようご指定ください。
これ以上の極端に濃い濃度(たとえばCMYKすべて100%など)はご使用にならないようお願いします。

濃度オーバーの例

意図しないリッチブラックに注意

元はRGBで作られていたデータを途中でCMYKに変換した場合など、そのときのアプリケーションの設定によって、RGBの黒がリッチブラックに変換されてしまう場合があります。

RGB→CMYK変換によるリッチブラックの例

リッチブラックは画面上ではほとんど確認できないため、気づかないうちに細かい文字などがすべてリッチブラックになってしまっているケースもあります。ご注意ください。

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