入社案内/日経印刷株式会社
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06DTPオペレーターの仕事は、本の中身を作る こと。社内のデザイナーが作ったフォーマットに、原稿の文字を流し込んでいくのが基本の作業となります。お客さまから頂いた原稿を、決められたスペースに納まるようにいかに入れるか、読み手の立場に立って少しでも読みやすいレイアウトに仕上げるかがミッションです。最初に私の元に届いた時は何の愛想もない、ただの文字だったものに、自分が手を加えることで感情豊かな表情が生まれ、美しい誌面へと変化していく。そのことにやりがいを感じながら、日々の業務に取り組んでいます。制作課には、作業の合理性を追求した膨大なノウハウが蓄積されています。こういう場合はまずこの方法を試して、それでもダメだったらこれを試す、というように、先輩方が長い年月をかけて試行錯誤の末にたどり着いた対処の手順があり、すべての社員が自由に閲覧できるイントラネットにまとめられています。私たちはこれらを指南書として最適な方法を組み合わせ、読みやすいレイアウトを組み上げていきます。これは日経印刷の財産であり、私たちのスキルアップに欠かせないものとなっています。私たち一人ひとりの成長によってお客さまの満足度が上がり、ひいては企業の発展につながります。私は自分の実力がどの程度のレベルにあるのかを、常に意識するようにしています。以前、私の先輩にあたるDTPオペレーターが、InDesignの組版技術を競う「ジャグラコンテスト」で2年続けて優勝されました。これは参加者が同じ環境のPCを使って、制限時間内に制作課題を仕上げる実技コンテストであり、先輩の快挙に、改めて当社の技術レベルの高さを感じました。DTPにおいて、要求されたものを作る手段は複数あります。もしかしたら今の私でも体裁の似たものをつくることができるかもしれません。しかし、作業に掛ける時間と手数などの効率性、仕上がったデータの美しさの面では、到底及ぶものではありません。短納期で膨大な作業が必要な案件であっても、それをどうすれば短時間で美しく仕上げることができるか。それを考えるのが、オペレーターの技術だと思っています。私はまだ先輩方の知恵を借りることも多く、不足している部分ばかりですが、社内という枠組みだけにとらわれず業界全体に視野を広げ、自分の実力はどのレベルにあるのか、社外でも通用するものなのかを常に意識しながら、自らの知識と技術を磨いていきたいと思います。今後、後輩として多くの方が入社されるかと思いますが、先輩方が積み上げたノウハウを次の世代にきちんと伝えていくことも重要な役割です。まずは自分自身がスキルアップすること。その中で身につけたものを、後輩の方々にも継承していきたいと思っています。業界全体での自分の実力を意識してDTPの技術を磨いていきたい

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